MMSもテザリングも利用できる――UQ mobileの「iPhone 5s」を試す
SIMフリー版のiPhone+UQ MobileのSIMでは,テザリングができませんから,(mineoのAプランも同じ)それに比べると,テザリングができるのはメリットですね.
それから,このiPhone 5sがY!mobile版と同様に,SIMロック版であることが明らかにされました.Y!mobile版と同額ながら,iPhoneをあの金額で使えるのであれば,SIMロック版でも許容できるのでは無いでしょうか.それが嫌で,かつiPhone 5sの大きさ(4インチ)にこだわるなら,iPhone SEのSIMフリー版に,docomo系のMVNOのSIMを挿して使うぐらいしかないでしょう.
また,iPhone 5sに入っているSIMはiPhone 5s専用ではないようで(当然かもしれませんが),他の端末でも対応周波数帯等が対応していれば,VoLTE非対応のau系SIMと同様の通信・通話ができるとのことです.
Y!mobile版と比較すると,MMS(キャリアメール)が有料(¥216)な分,UQ mobile版の方がほんの少し割高ですし,家族割等が無い分,使い方によっては更に割高になってしまいます.
その他は,取り立てて,珍しい内容のレビューではありませんが,一点だけ,大いに異議がある箇所があります.
“2011年に発売された「iPhone 4S」のOSアップデートが2016年のiOS 10で打ち切られたが、この流れで行くと、2013年に発売されたiPhone 5sのOSアップデートは2018年で打ち切られることになる。つまり最新OSへのアップデートは2017年までとなる可能性が高く、そうなると、ぴったりプランや端末購入アシストの2年縛りの最中にOSアップデートが打ち切られることになる。”
という記述が記事の最後の方にあるのですが,これはiPhoneのことしか見ていないから,このような文章になるのです.(Android Oneのレビューといい,IT mediaのライターって,この程度ばかりなのでしょうか?)実際には,iPhone 5sのOSアップデートはもう少し長くなると推測しています.むしろ,断言できるといっても良いぐらいです.
同じようなことを,私がY!mobile版のiPhone 5sを購入した時にも述べたのですが(その時はgooブログで,こちらにもインポートしました),改めて,もう少し整理して,述べます.
iPhone 5sのSoCはApple A7と呼ばれているものです.このApple A7を搭載しているiPad mini 2が,Apple Store等で現在も新品が販売されています(購入ページへのリンク).現在,つまり2016年7月に公式に販売している製品のOSアップデートを,2017年や2018年に打ち切る可能性はありえないと考えられます.そんなことをしては,Appleとしての信用問題になりかねません.
Apple Care+の保証期間が2年であることを考えると,iPad mini 2のOSアップデートが打ち切られるのは,少なくとも,今から3年以上先,つまり2019年以降とする方が自然だと考えられます.そして,同じSoCを使っているiPhone 5sも,OSアップデートが打ち切られるのは,同じ時期だと考えられます.
それよりも先に,iPhone 5と5cのOSアップデートが打ち切られます.その時期は,記事にある2017年ないし2018年頃かもしれません.そして,この2機種は恐らく同時期に,OSアップデートが打ち切られると考えられます.それは,使用しているSoCがどちらもApple A6と呼ばれる,Apple A7より1世代古いものであることに加えて,Apple A6のアーキテクチャがARMv7であり,これもApple A7のARMv8よりも古い世代であるためです.
最新のiPhone用SoCであるApple A9のアーキテクチャは,Apple A7と同じARMv8です.そして,ARMv7とARMv8では,アーキテクチャが大きく異なります.(詳しいことは,ご自身で調べて下さい(笑)).OSやソフトウェアなどのサポートを考えると,できるだけサポートするSoCのアーキテクチャは少ない方が楽でしょうから,まずは,SoCのアーキテクチャが異なる,iPhone 5と5cのOSアップデートが打ち切られることになると考えられます.
その上で再考すると,最新のSoCであるApple A9と同じアーキテクチャのApple A7を搭載しているiPhone 5sやiPad mini 2のOSアップデートが打ち切られるのは,2018年よりもう少し先の2019年以降になると考えた方が,自然でしょう.
OSアップデートについては,機種の発売時期ではなく,SoCの性能で考えるべきなのに,スマホの中のことまで頭が回らなかったのか,IT系ニュースサイトのライターがこの有様です.WindowsだってMac OSだって,OSのインストールに必要な要件はパソコンの発売時期ではなく,パソコンの性能ではないですか.それと一緒です.
タイムリーなことに,Windows 10への無償アップグレードの期限が7/29に迫っています.Windows 10へアップグレードできるかどうかは,そのパソコンの発売時期ではなく,パソコンの性能です.インストーラがそれをチェックして,OKなものはインストールができるわけです.
まあ,こんなチラシの裏のような,超弱小ブログでギャンギャン叫んでも,誰の目にも止まらないと思いますが,運よく誰かの目に止まることを期待して,書いておきます.
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