ナビゲーションキーの実現方法には2種類あり,液晶の中に表示する方法と液晶の外に物理的に(タッチセンサーキーとして)用意する方法があります.
実はこの違いによって,実際に表示に使える画面の面積が微妙に異なってきます.液晶の中に表示する方法ですと,その分,液晶の表示領域を使用しますので,実際に画面表示に使える液晶の面積が小さくなってしまいます.
具体的な例を挙げて比べてみます.一方は,液晶の中に表示する方法を採用している302HWで,他方は,液晶の外に物理的に用意する方法を採用しているPriori3 LTEです.
液晶サイズは,302HWが4.7インチ,Priori3 LTEが4.5インチです.実物を比べてみると,一見302HWの方が画面が大きく見ますが,実際に表示に使える画面の大きさは,ほとんど同じです.
つまり,液晶の中にナビゲーションキーを実現するために,約0.2インチを消費していることになります.(実は,この2機種,外寸はほとんど同じです.)
これは,他のスマホにも言えます.例えば,同じ5インチのHUAWEIのP8 liteとASUSのZenfone2 Laserを比べると,P8 liteは液晶の中に表示する方法を採用し,Zenfone2 Laserは液晶の外に物理的に用意する方法を採用しています.そのため,実際に表示に使える画面の面積はP8 liteの方が少し小さくなります.
0.2インチの差と言われると小さいように感じますが,SI単位系になおすと,約5mmです.この差によって,ドロワに表示できるアイコンの数が変わったり,ホーム画面に表示できるウィジェットの数や大きさが変わるなど,無視できない場合もあります.
5インチの内の0.2インチは4%なので,小さいことかもしれませんが,スマホ選びをする際に一考しても良いと思います.
ちなみに,私は,液晶の外に物理的に用意する方法の方が好きです.
0 件のコメント:
コメントを投稿