2016年7月22日金曜日

iPhone SE+格安SIMは,本当に格安に使えると言い切れるのか?

※07/23 計算を色々と間違っていたので,修正しました.
※07/26 加筆しました.

 ここでは,iPhone SEと格安SIMの組み合わせが,本当に格安で使えるのかを検討するために,iPhone 5sとiPhone SEを用いて比較したいと思います.公平を期すために,iPhone 5sの16GBモデルとiPhone SEの16GBモデルを新規に購入・契約し,25ヶ月使った場合の総額を計算・比較したいと思います.
 iPhone 5sはUQ mobile版とY!mobile版,iPhone SEはSIMフリー版とします.



 まず,iPhone 5sについて計算します.
 UQ mobile版の場合,初期費用は事務手数料の¥3,240だけです.ぴったりプラン(2GB/月,60分無料通話)を選択すると,月額費用は本体価格を含めて,初月が¥3,218,1年目(2~13ヶ月目)が¥2,894,2年目(14~25ヶ月)が¥3,974です.よって総額は,
 ¥3,240+¥3218+¥2,894×12+¥3,974×12=¥88,874
となります.

 Y!mobile版の場合,初期費用は事務手数料の¥3,240と頭金の¥108です.スマホプランS(2GB/月,10分×300回無料通話)を選択すると,月額費用は本体価格を含めて,初月が¥3,218,1年目(2~13ヶ月目が¥2,894,2年目が¥3,974(14~25ヶ月)です.よって総額は,
 ¥108+¥3,240¥3218+¥2,894×12+¥3,974×12=88,982
となります.

 次に,iPhone SEについて計算します.
 初期費用は本体価格の¥51,624とSIMの事務手数料の¥3,240です(うまくいくと,事務手数料が¥1,000程度になりますが,誤差と考えて良いでしょう).

 SIMとして,UQ mobileのぴったりプラン又はY!mobileのスマホプランSを選択すると,月額費用は,初月が¥3,218,1年目(2~13ヶ月目が¥2,138,2年目(14~25ヶ月)が¥3,218です.よって総額は,
 ¥51,624+¥3,240+¥3,218+¥2,138×12+¥3,218×12=122,354
となります.

 今度は,選択肢が豊富な,docomo系のMVNOのSIMにしてみましょう(au系のMVNOのSIMではテザリングができないので).
 私の独断で,mineoのDプラン デュアルタイプにしたいと思います.UQ mobileのぴったりプラン(2GB/月)やY!mobileのスマホプランS(2GB/月)に相当するデータ量が無いのですが,とりあえず,3GB/月とします(1GB/月でも¥100しか違わないので).月額費用は,25ヶ月間通して¥1,728です.よって総額は,
 ¥51,624+¥3,240+¥1,728×25=98,064
となります.

 しかし,音声通話を一切しないということは無いでしょうから,通話料を抑える意味も含めてオプションの通話定額60を追加してみます.これで,UQ mobileのぴったりプラン60分の無料通話)と同じ条件になります.すると,月額費用は¥1,814増えて,25ヶ月間通して¥3434となります.よって総額は,
 ¥51,624+¥3,240+¥3,434×25=¥143,414
となります.ちなみに通話定額30の場合は,
 ¥51,624+¥3,240+¥2,538×25=¥120,739
となります.

 別の,SIMも検討してみましょう.
 これも私の独断で,IIJmioのみおふぉん ミニマムスタートプラン(3GB/月)にしたいと思います.すると,月額費用は,25ヶ月間間通して¥1,728です.よって総額は,
 ¥3,240+¥51,624+¥1,728×25=98,064
となります.

 こちらも,音声通話を一切しないということは無いでしょうから,みおふぉんダイアルを使って,1月に60分の通話をするとします.これで,UQ mobileのぴったりプラン60分の無料通話)と同じ条件になりますすると,月額費用は¥1296増えて,25ヶ月間通して¥3,024です.よって総額は,
 ¥3,240+¥51,624+¥3,024×25=¥130,464

となります.ちなみに,音声通話が30分/月の場合は,
 ¥3,240+¥51,624+¥2,376×24=¥111,888
となります.

 最後に,5分間の音声通話し放題のオプション(でんわかけ放題)がある,DTI SIMについて検討してみます.
 新規ユーザの場合,月額費用は,最初の6ヶ月が¥1,598で,以降は¥2,451です.よって,25ヶ月間の総額は,
 ¥3,240+¥51,624+¥1,598×6+¥2,451×19=¥111,021
となります.

 さて,以上の結果を見て,iPhone 5sと比較して,iPhone SEの方が格安に使えると言い切ることができるでしょうか?
 多くの方は,価格性能比が違う,とおっしゃるかと思います.確かに5s(Apple A7)とSE(Apple A9)では約2倍の性能差があります.でも,その性能は本当に必要でしょうか?もしかしたら,ゲームや画像処理をなさる人には必要かもしれませんが,4インチの画面でゲームや画像処理を快適にできるものなのでしょうか?確かに,iPhone 5sやiPad mini 2を使っていると,少し動作がもたつくことがあります.それが解消されるかもしれません.でも,それは,個人の主観が大きく影響する部分だと思います.
 SNSの音声通話サービスを使うから,音声通話の金額は心配ない,とおっしゃる方もいると思います.ただし,これらのサービスは通信品質の影響を受けますので,MVNOも品質が保証されているところを選ばないといけないと思います.幸いにも,今回選んだmineoとIIJmioは品質においては問題ないところだと考えていますが,全く音声通話を使わずに済むということは無いでしょう.
 私はスマホでゲームも画像処理もSNSしないため,現状,iPhone 5sの性能と価格(機種変更でスマホプランMのため,今回の計算よりも,高額になりますが)に,とても満足しています.

 なお,このブログで再三,述べているように,iPhone 5sのOSアップグレードの期限が,2018年以前になる可能性は限りなくゼロに近いことを,最後に付け加えておきます(IT mediaのライター氏が,しきりに,2018年以前にiPhone 5sのOSアップグレードの期限が来る可能性があると述べていますが,これは視野が狭くなっている表れです).

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