ハードウェアの改造やLinuxインストールの経緯については,その1でだいたい述べたので,ここでは,主にLIVA XにXubuntu 16.04 LTSをインストールしたことについて,述べたいと思います.
まず,Ubuntu Japanese Teamのサイトから,Ubuntu 16.04 LTSの日本語RemixのISOイメージをダウンロードしてきます.昔は,1CD(700MB)に収まるサイズだったのですが,いつの間にか,1DVD(1.3GB)のサイズになっていました.もちろん,日本語化チームが悪いのではなくて,Ubuntuがリリースされた時点で,そうなっているのでしょう.
ISOイメージから,インストール用USBメモリを作成します.以前は,Linux Live USB Creatorを使っていたのですが,今年になってから更新されていないため,Ubuntu 16.04 LTSに対応していませんでした.そこで,別のソフトを探したところ,Universal USB installerというソフトを見つけました.こちらは,積極的に更新されているため,当然のごとく,Ubuntu 16.04 LTSにも対応していました.私は,Bカメラで叩き売りされていた8GBのUSBメモリを使いましたが,実際には,4GBもあれば十分でしょう.
作成したインストール用USBメモリをLIVA Xに挿してから,LIVA Xを起動し,まず,BIOS(UEFI)の設定を初期化しました.Windows 10をインストールした際に,色々といじったので,念のためです.それから,Bootの順番を1. USBフラッシュ,2. HDDに変更しました.
再起動後,インストールを開始します.最初に,黒い画面に白い文字が4行だけ表示されます.これは,EFIモードでインストーラが起動した証拠です.もし,すぐにGUI画面が出てしまった場合は,BIOSの設定がどこか間違っているはずです.2番目のInstallを選択します.後は,日本語化されたGUIが出てくるので,サクサクと進めることができます.有線LANを接続しておくと,インストールのついでにアップデートもしてくれます.
インストールの途中で,パーティションの設定があります.インストーラに任せて,Windowsを消してUbuntuをインストールするだけでも良いのですが,私のLIVA Xは,内蔵eMMC(64GB)の他に,mSATA(128GB)を載んでいます.そのため,システムがeMMCに,ホームがmSATAになるように,パーティションを手動で設定しました.
具体的には,eMMC(/dev/mmcblk0)の先頭512MBをEFIパーティションに設定し,残りを/に設定しました.同様に,mSATA(/dev/sda)の先頭120,000MBを/homeに設定し,残り(約7,800MB)をSWAPパーティションに設定しました.昔の癖で,SWAPはメモリの2倍に設定しています.ブートローダは/dev/mmcblk0にインストールします.
パーティションの設定以外は,特に手間のかかることはなく,後はインストールが終了するまで待ちます.インストールが終わったら,再起動し,BIOSを起動します.ここで,USBメモリを取り外し,また,再起動します.
ここからは,有線LANが使えているという前提で話を進めます.
再起動後,ログインし,設定 -> 言語サポートで,完全な日本語対応を行います.その後,以下のコマンドで,パッケージのアップデートをします.
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get upgrade
アップデート保留のものがある場合は,個別にアップデートします.
アップデートの最中は暇なので,その間にCapsLockをCtrlに置き換える設定をしました.これは,必要な人だけが行えばよい設定です.1ヶ所目は,/etc/default/keyboardです.これを
$ sudo nano /etc/defalut/keyboard
で開きます.もちろんsudo viでもOKです.私はviのコマンドを忘れてしまったので,nanoを使いました.昔は,設定ファイルを変更するのはviと決まっていましたが,最近はどうなのでしょうか.
XKBOPTIONS=""
となっているところを,
XKBOPTIONS="ctrl:nocaps"
に変更して保存します.2ケ所目は,/etc/profileです.これも
$ sudo nano /etc/profile
で開きます.先頭に,
/usr/bin/setxkbmap -option ctrl:nocaps
を追加して保存します.
アップデートが終わったら,再起動します.再起動後,とりあえず必要なパッケージをインストールします.
$ sudo apt-get install xubuntu-desktop synaptic emacs leafpad mlterm
emacs,leafpad,mltermは私の趣味なので,なくても困りません.インストールが終わったら,再起動します.
再起動後,セッションをXubuntuに切り替えて,ログインします.
これで,LIVA XでXubuntuが使えるようになりました.次では,更に設定を続けます.
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