2016年11月23日水曜日

PORTABOOKを使いやすくするソフト

 PORTA BOOKを今まで使ってきたモバイルノートPC(ThinkPad X200s)の代わりとして使おうとすると,いくつか不便な点を感じました.
 私が感じた不便さは,画面が小さいこと,画面の解像度が低いこと,バッテリの充放電状態や無線LANの状態が分かりにくいこと,フィンガーマウスのクリックボタンが押しにくいこと,の4点です.
 これらはすべて,ユーザインタフェースに集中しています.逆に言うならば,私の使い方では,性能の低さはあまり問題にはなっていない(正確には,ならないようにした)ということです.
 とういうことは,ソフトウェアで対策が取れるということになります.これらを解決するために実際に私が使っているフリーウェアを紹介します.

 まず,画面が小さいことと画面の解像度が低いことは一度に解決します.簡単な方法は,タブインタフェースを積極的に利用することです.
 特に,ブラウザやエディタには,タブインタフェースに対応したものが多くありますので,その中から,自分が使いやすいのを選ぶのが良いと思います.私の場合は,以前から,ブラウザはVivaldi(その前はOpera)CyberFox(Firefoxの派生),エディタはサクラ エディタというソフトを使い続けています.
 https://cyberfox.8pecxstudios.com/
 https://vivaldi.com/
 http://sakura-editor.sourceforge.net/
また,サーバへのSSHリモートログインソフトとしては,今まではPuTTYを使ってしましたが,今回は,MobaXtermというソフトのHome Editionを使うことにしました.
 http://mobaxterm.mobatek.net/
ただのタブ型UIのリモートログインソフトではなく,様々な機能が付いているのですが,まだ,使いこなしていません.
 タブ型UIのリモートログインソフトなら,Poderosaが有名だと思います.リリース直後(Ver1.xの頃)に一度使ったのですが,私には合いませんでした(最新のVer.4やVer.5は改善されていそうです).

 もし,タブインタフェースに対応していない場合,タブ機能を追加するソフトを使います.有名なものとしては,Windowsのエクスプローラにタブ機能を追加する,QTTabBarでしょう.
 http://forest.watch.impress.co.jp/library/software/qttabbar/
QTTabBarはインストールしただけでは,エクスプローラは変化しません.エクスプローラーの[表示]->[オプション]の文字の部分をクリックすると,QTTabBarに関する項目が出てきますので,必要なものにチェックをつければOKです.

 エクスプローラ以外にもタブ機能を付けたいのであれば,TidyTabsというソフトがあります.
 http://forest.watch.impress.co.jp/docs/review/1027745.html
無償(商用不可)のPersonal版だと,タブ化できるウィンドウが最大3つまでに制限される等,いくつかの制限があります.有償(9ドル)のProfessonal版だと,すべての機能が使えるようになります.Personal版を少しだけ使いましたが,QTTabBarと比べると無理矢理感があり,スマートさに欠けている,と感じましたので,積極的にはお勧めしません.

 続いて,バッテリの充放電状態についてですが,ThinkPadですと,バッテリ管理用の常駐ソフト(省電力マネージャやLenovoバッテリーゲージ)が用意されており,Lenovoのサイトからダウンロード可能です.ちなみに,ThinkPadは中古しか買ったことがなく(笑),HDDは購入直後に自分で入れ替えているので(笑),プリインストールかどうかは分かりません.
 PORTABOOKには,そのようなソフトは用意されていませんし,Windows 10標準の機能はそこまで高機能ではありません.ただ,幸いなことに,似たようなアプリがありました.
 1つは,BatteryBarという,ツールバーに常駐してバッテリー残量を表示するソフト,もう1つは,Yuryu's Bettery Informationという,バッテリの状態を表示するソフトです.
 http://forest.watch.impress.co.jp/article/2008/12/17/batterybar.html
 http://forest.watch.impress.co.jp/article/2008/08/07/okiniiri.html
この2つがあれば,ThinkPadと同程度にバッテリを管理することができます.


2016/12/25追記-----
 規約を読み直したら,他社製の無線LAN子機でクライアントマネージャVを使う場合には,別途契約が必要でした.これではいけませんので,速攻でアンインストールしました.代替となるソフトを探さなければなりません.
 もし,この記事を見て他社製の無線LAN子機でクライアントマネージャVをインストールした方がいましたら,ソフトウェアのアンインストールをお願いします.
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2016/11/26追記-----
 同様に,ThinkPadには,Access Connectionsという,ネットワーク接続を管理する常駐ソフトが用意されています.Windows 10標準の機能よりも高機能で,複数の接続先(特に無線LAN)を利用するモバイル ノートPCでは,大変便利なソフトですが,これの代わりとなるソフトもあります. Buffaloが公開しているクライアントマネージャVというソフトです.
 http://buffalo.jp/download/driver/lan/clmg5.html
Buffalo製の無線LAN子機だけでなく,他社の無線LAN子機にも対応しているソフトです(ダウンロードページを見る限り,ランセンスは問題ないはず).クライアントマネージャVは無線LAN専用なので,完全にAccess Connectionsの代替とはいきませんが,そもそも,PORTABOOKには有線LANがありませんので,問題ないでしょう.
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 最後に,フィンガーマウスのクリックボタンが押しにくいことに対する解決方法ですが,タッチパッドだと,ThumbSenseという,便利なアプリがあります.
 https://www.sonycsl.co.jp/person/rekimoto/tsense/soft/
タッチパッドの欠点として,タッチパッドを操作をするためには,ホームポジションから手を動かさなければなりませんが,この,ThumbSenseを使うと,任意のキーをクリックボタンに割り当てることができるため,ホームポジションからほとんど手を動かす必要がありません.
 これとは全く違う機能のソフトですが,設定次第で,似たことができるKBMouseというソフトがあります.
 http://forest.watch.impress.co.jp/library/software/kbmouse/
本来は,ほぼすべてのマウス操作をキーボードで実行するアプリなのですが,この機能の一部を使い,任意のキーをクリックボタンに割り当てます.私の場合は,左クリックを[スペース]キーに,右クリックを[無変換]キーに割り当てています.左クリックを[無変換]キーに,右クリックを右[Alt]キーに割り当てています.このソフトの欠点?は,マウス操作モードにすると,他のキー入力を受け付けなくなることです.作者もその辺は分かっていて,一部のキーのみは入力を有効にできるパススルー機能がありますので,それを最大限に使うことになります.

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