2nd PC(NUC5i3RYH)とモバイルノートPC(PORTABOOK)を更新し,実験用Linuxサーバ(GB-BACE-3150)を新調したばかりなのですが,3rd PCを新調してしまいました(笑).
小型ベアボーン(NUCとBRIX)もPORTABOOKも,道具としては優秀で不満はないのですが,拡張性が皆無で,ジサカーとしては,少々,欲求不満を感じていました.
そこで,安価で,そこそこ小型,そこそこ高性能,そこそこ拡張性のあるPCが組むことが可能か検討したところ,実現可能でしたので,新調してしまいました.
3rd PCの検討をするに当たって,いくつか方針を決めました.
1.購入するものは,CPU,MINI-ITX規格のマザーボード,メモリ,小型のPCケース,電源の5点とする.
2.ストレージはストックしてあるものから流用する.
2.予算は2万円程度とする.
3.CPUは趣味に走って,AMDのAPU(kabini)とする.
まず,マザーボードについて調べてみると,MINI-ITX規格のマザーボードにAMD A6-5200 APU(2.0GHz, 4コア, Kabini)をオンボードで搭載した,BIOSTARのA68N-5200を,〇mazonで約8千円弱で見つけました.A6-5200 APUなら,CPU性能,GPU性能ともに,3rd PC用として必要十分な性能です.
ここで思いついたことは,KabiniならAPUとマザーボードを別々に買っても,同じぐらいの価格になるのではないかということでした.実際に探してみたところ,AMD Athlon 5370 APU(2.2GHz, 4コア, Kabini)を〇SUKUMOで約5千円強,それに対応するMINI-ITX規格のマザーボードASUS AM1I-Aを〇mazonで約4千円弱で見つけました.
この組み合わせですと,A68N-5200よりも若干高価ですが,その分,性能も高いですし(同じアーキテクチャ,同じコア数なので,クロック周波数の差がそのまま出ます),マザーボードメーカとしてBIOSTARとASUSを比べると,ASUSの方が圧倒的に安心して使えますので,Athlon 5370とAM1I-Aの組み合わせを選択しました.
次にケースと電源ですが, Athlon 5370は消費電力が小さく(TDPが25W),拡張ボードはUSB 3.0増設ボード以外は使用する予定がありませんし(良さげなグラフィックボードがあれば取り付けるかもしれませんが),ストレージは1~2台の予定なので,電源は小容量のもので構いません.幸い,In WinのWAVY IIという,MINI-ITX対応で,180Wの電源を搭載し,拡張性がそこそこある(3.5インチベイx2,2.5インチベイx1),3rd PCに打って付けのケースを見つけました.
Yカメラで約9千円ですし,ネットのレビューでも高評価なので,安心して使えそうです.
サイズのBettyという300WのSFX電源を搭載したケースや,In WinのIW-BQ656という120W電源を搭載したケースも検討しました.どちらも,WAVY IIと同じぐらいの価格はなのですが,一回り程度小型のために配線の取り回しや冷却に苦労しそうだったこと,購入可能なショップが限られることから,選択から外しました.
最後にメモリですが,Athlon 5370はシングルチャンネルのため,1枚でも問題ありません.今回は,Yカメラで,CFDのDDR3-1600 8GBのメモリ(D3U1600HQ-8G)を約4千円強(在庫処分特価だった模様)で見つけました.メモリの主流がDDR4に移行したこと,メモリ価格が全体的に上昇していること,1人1点の購入制限があったことから,今回はこのメモリ1枚のみとしました.
In WinのWAVY IIは,ストレージとして3.5インチ規格と2.5インチ規格の両方が載せられます.そこで,ストレージも趣味に走って,WesternDigitalの10,000rpmのHDD,WD VelociRaptor (WD5000HHTZ, 500GB)を使用します.
当初は他のPCで使う予定だったHDDなのですが,諸事情により計画倒れになったので,ちょうど良かったです(笑).せっかく3.5インチベイがついているケースですし,SSDより面白味があると思います.
以上の結果,APU,マザーボード,電源付きケース,メモリを合計した費用は,約2万2千円(Yカメラのポイントを考えると実質約2万円)となるため,この構成で購入することにしました.
NUC等の小型ベアボーンと比べると,かなり大きくなりますが,安価で,そこそこ小型,そこそこ高性能,そこそこ拡張性があるという3rd PCの目標を十分に満たしたPCを組めましたし,自分の欲求を満たすこともできました.
2016/11/25追記-----
組み立てたところ,ケース側面の吸気ファンとCPUクーラのファンが近かったので,ケース内の空気の流れをよくするために,CPUクーラを,リテールクーラからGELIDのSlim Silence AM1(ロープロファイルCPUクーラ)に交換しました.ついでに,ケース側面の吸気ファンを,OwltechのSF9-S4(山洋電気製90mm静音ファン)に交換しました.
どちらも,大変静かですし,ケース内の空間に余裕ができたので,より効率的にケース内を冷却できると思います.
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8GBのメモリ込みで約2万2千円という金額は,Pentium N3700を搭載したNUC(NUC5PPYH)に8GBのメモリを載せた価格とだいたい同じです.
Intel純正ベアボーンというのは魅力的ですが,今回の目的は,そこそこ拡張性があるPCですし,Pentium N3700とAthlon 5370とでは,Athlon 5370の方が性能が高いので,良い選択をしたと思っています.
ちなみに,IntelのCPUで組もうとすると,MINI-ITX規格のマザーボード+CPUで1万円以下という予算は,難しかったりします.
予算内に収めようとすると,Atom系CPUをオンボードで搭載したマザーボードになりますし,ローエンドのCore系CPUを使おうとすると,マザーボードだけで8千円以上になり,CPUの価格も含めると1万2千円以上になってしまいます.もっとも,これは,AMDのAシリーズAPUについても同じことが言えますけど.
そういった意味で,AM1プラットフォームは,IntelのAtom系とCore系ローエンドの間をついた,良いプラットフォームだと思うのですが,あまり,商品展開されていませんね.もったいないと思うのですが,今のAMDの業績を考えると,AM1には投資できないのでしょうね.
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