2016年8月18日木曜日

507SHを2週間使った感想(レビューのようなもの)

 507SHを使い始めて,2週間がたちました.507SHの感想を簡単に述べると,価格・性能ともミドルレンジで,安心して使える素性の良いAndroidスマホです.
 私の様に,メーカー独自機能・独自アプリ満載の端末にはあまり魅力を感じないが,Nexusにするのは少し抵抗があるという方には,ちょうど良い機種だと思います.
 これが,Android Oneの魅力の一つなのでしょう.


 素のAndroidのUIは,癖が無く,非常に使いやすいです.設定項目が探しやすいというのは良いです.また,余計なアプリが入っていないため,アプリの整理が楽です.標準で入っているアプリ(Google系とワイモバイル系)のうち,いくつかを無効にしましたが,今まで使ってきたスマホと比べると,その数は少数です.
 ホームをZenUIランチャーに変えた以外は,UIに手を加えていません.

 今年の4月まで使っていた4.7インチのStream S(302HW,W66×H133×D6.8mm,110g)と比べると,507SHの大きさがW71×H142×D8.8mm,重さが135gと,全体的に一回り大きくなっています.
 ただ,同じ5インチのスマホである503HW(HUAWEI P8 liteのSIMロック版)が,大きさがW71×H143×D7.7mm,重さが131gであることを考えると,5インチのスマホとしては,標準的な大きさと重さだと思います.
 むしろ,ラウンドフォルムのおかげか,302HWと比べても,高さと重さ以外は数字ほどの差を感じません.ただし,やはり5インチ液晶なので,私の手の大きさでは,片手での操作には多少無理があります.初めての5インチ液晶端末ということで,最初は片手での操作に多少戸惑いを感じましたが,慣れてきたことで,操作によっては,片手でもできるようになりました(08/22追記).
 また,ラウンドフォルムは,手に持った時の効果が大きく,一回り小さい302HWと比べても手に馴染み,手から滑るような感じは,ほとんどありません.滑らかな見た目に反して,グリップ感は良好です.

 デザインは,価格がミドルレンジということもあり,XperiaやiPhoneなどハイエンド機種には負けますが,正面は縁が丸みを帯びた2.5Dガラス,背面は2.5D透明樹脂(ガラスではないと思います.ポリカでしょうか)と,最近のトレンドをおさえたものになっています.
 前後対称な形状で,外周のシルバーの帯がアクセントになっており,ラウンドフォルムと合わせて,綺麗な外見です.各パーツの合わせ目も,手に引っかかることがないように処理されています.auの AQUOS U SHV35がベースになっているそうですが,全くの別機種という印象を受けました.当然ですが,507SHとSHV35とでは,507SHの方が良い印象を受けます.
 手触りが良い所為か,今までのスマホよりも,所有感が満たされます.ラウンドフォルムの他に,使っている材質や表面処理に因るところもあるのかもしれません.無駄に手の中で回してみたくなります.
08/22追記-----
 正面は液晶があるため,2.5D加工されたガラスが綺麗なことを除けば,特別な印象はあまり受けません.
 一方,背面はカメラがあるだけで,それ以外は2.5D加工された透明樹脂で覆われており,SHARPとandroidoneのロゴが大きくないこともあって,透明感のある印象を受けます.特に購入した端末の色がスモキーブルーのためか,より一層強く,透明感を感じます.このスモキーブルーは,派手すぎることもなく,大人しすぎることもない,絶妙な色ですね.ブラックとホワイトはモックを見ていないので,どのような印象なのか,分かりませんが.
 背面のSHARPとandroidoneのロゴやカメラは,大きさや位置が工夫されているためか,丁度良いアクセントになっています.また,カメラは出っ張りが小さいのも好印象です.
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 本体前面下部には,通知用のLEDが埋め込まれています.通知用のLEDのおかげで,充電状態やメールの着信などの確認ができるので,便利です.

 大容量バッテリやIGZO液晶などのおかげで,302HWと比べるとバッテリ駆動時間が2倍以上に伸びていて,安心して使えます.「3日間、心置きなく使える」との謳い文句は伊達ではないです.

 SoCに8コアのSnapdragon 617を使用しているおかげで,私の使い方では,性能に不満を全く感じません.AntutuベンチVer.6.2.0のスコアは41665(3D:7276, UX14559, CPU:14259, RAM:5535)でした.
 複数のウィジェットを表示させ,複数のアプリを常駐させ,更に,愛用している壁紙アプリのαCLOCKを利用した状態でも,動作に全く問題がありませんので,安心して使うことができます.SoCの性能もさることながら,液晶の解像度が1280×720というのも,無理無く動く要因の一つだと思います
 CPUやGPUへの負荷を考えると,ハイエンド機種でもないのに,5インチ程度の液晶をフルHDにする意味は無い,と思っているので,507SHの液晶の解像度は正解だと思います.

08/19追記-----
 ちなみに,私の手元で稼働しているスマホのAntutuベンチのスコアは,Apple A7のiPhone 5sが62555(3D:13101, UX:20612, CPU:22146, RAM6696),Snapdragon 400のZenFone GOが25730(3D:642, UX:11416, CPU:9957, RAM:3715),MT6735MのPriori3 LTEが22934(3D:1580, UX:9450, CPU:8512, RAM:3392)でした.Stream Sはお役目御免なため,ベンチマークを取っていません.時間があったら,測定します.
 iPhone 5sは3年前の機種とはいえ,当時のフラッグシップ機だった訳で,その性能が今でも十分通じることが,ベンチマークのスコアからも分かります.
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09/23追記-----
 KIRIN910のStream SのAntutuベンチのスコアは,25755(3D:2640, UX:8020, CPU:12022, RAM:3073)でした.
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 Android 6.0から,メモリカードを内部ストレージとしてマウントすることができるようになりました.今回は,Nikon1 J5と相性が悪くて余っていた,TranscendのTS32GUSDU3(32GB,633x UHS-I U3対応)を使ってみました.マウント時に,遅いメモリカードのため動作に支障がでるかもしれない,といった内容の警告が出ましたが,今のところ,問題は起きていません.
 内部ストレージとしてマウントすると,アプリやデータを半自動的にメモリカードに移動できるようになります.内部ストレージが16GBと,今のスマホとしてはごく普通の容量なので,それに不安があるときは,積極的に使ってよい機能だと思います.

 キャップレス防水・防塵に対応していますが,今までのスマホ歴で,これらの機能が必要な状況になったことがないので,これについては,ほとんどコメントできません.ただ,ディスプレイ面のガラスがゴリラ ガラスであることも含めて,万が一の時の安心感はあります.

 ワンセグは,テレビをほとんど見ないため,まだ試していません.ただ,今までの私の環境では,docomoのフィーチャーフォン(3インチ液晶)でしか,ワンセグを見ることができなかったことに比べると,快適に見ることができると思います.

 それから,昨日(08/17)の台風7号の際に分かったのですが,507SHは,ETWSによる緊急警報に対応していました.公式には緊急速報メールには非対応となっているのですが,非公式ながら,対応していることが分かりました.
 もっとも,ETWSはLTEの標準で定められている規格の1つなので,この機種が対応している可能性は十分ありましたし,受信できるのは,当然,LTEのエリア内に限られますが,これが有ると無いとでは,随分違いますからね.

08/23追記-----
 SHARPやワイモバイルのサイトには,記載されていないのですが,507SHはキャリアアグリケーションに対応しているようです.アンテナピクトに「4G+」という表示がでているため,気になって調べたところ,キャリアアグリケーション状態を示す表示でした.
 どうりで,LTEの通信が速いわけです.益々,507SHのことが気に入りました.
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08/21追記-----
 不満な点は特にないのですが,しいて挙げるとすれば,無線LANが,5GHz帯(IEEE 802.11a,11ac)に対応していないことと,ストラップホールが無いことでしょうか.
 無線LANは,ほとんど使わないので,特に困りませんし,無線LANのアクセスポイントは,2.4GHz帯(IEEE 802.11n,11g)を常に用意しているので,問題ないのですが,今時のミドルレンジの機種として,5GHz帯に対応していないのは何故なのか,ちょっと不思議です.
 ストラップホールは,ベースとなったAQUOS U SHV35にはありますが,本機種にはありません.恐らく,デザインの都合上,省かれたものと思います.SHV35と同じ位置にストラップホールを付けようとすると,せっかくの綺麗なデザインが台無しになりそうです.幸い,サードパーティ製のハードケースには,ストラップホールが付いたものがありますので,そちらを使えば問題ないでしょう.
 私もサードパーティ製のハードケースを付けています.デザインが綺麗な端末なので,それの邪魔になるとことは分かっていますが,少しでも長く使いたいので,妥協してケースを付けました.

 Yカメラの販売員曰く,507SHは,年齢が高い層にも売れているそうです.毎月アップデートによるセキュリティの高さ,付属アプリの少なさ,本体自体の出来の良さ,Nexusシリーズには無い日本仕様,3大キャリアと比較した時の価格,SIMフリー端末と比較した時の安心感などが要因だと思います.
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 ここからは余談ですが,507SHの一番の対抗機種は,SIMフリー端末のMotorola Moto G4 Plusではないかと思っています.Moto G4 Plusは,507SHと同じAndroid 6.0で,同じくピュアAndroidを謳っていますし,SoCも507SHと同じSnapdragon 617です.また,新規契約の場合の507SHの実質価格(スマホプランSの場合)とMoto G4 Plusの価格に大きな隔たりはなく,発売時期も近いです.
 RAMとROMが各々3GBと32GBと,Moto G4 Plusの方が大きい点は差が付くところですが,それ以外は,507SHにしかない機能,Moto G4 Plusにしかない機能があり,それらが,そのまま,各々の特徴となっています.

 逆を返せば,507SHは,対抗機種が少ない,絶妙な位置づけの機種と言えると思います.IT mediaの携帯販売ランキングで,3大キャリの夏モデル(特にXperia X Performance)やiPhone 6sなどがメジャーブランドがひしめく中,2週連続4週連続4位というのも,頷けます.(08/29追記)
(こんなことを書いていたら,Moto G4 Plusも欲しくなってしまうではないですか.それはダメです,ヤバ過ぎです.でも,507SHを持っていると,Moto G4 Plusを持つメリットは少ないはずなので,問題ないかも.)

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