疑似液晶一体型デスクトップパソコンを組むにあたり,まず最初に選んだのが,液晶ディスプレイです.選んだのは,NECのLCD-AS203WMiです.大きさが19.5インチ,解像度が1600×900(WXGA++)なので,R500の液晶(15.4インチ,1680×1050)のリプレスとしては,ちょうど良い仕様です.
また,NECのディスプレイを使ってみたかったこと,IPSパネルかつアンチグレアパネルであること,DVI-IとD-SUBの2系統入力であること,○TT-Xで1万4千円とお買い得であったことから,これを選びました.
同価格帯で,フルHD・IPSパネルの液晶ディスプレイが多数ありますが,設置場所の都合で20インチ以上は選べませんでしたし,ディスプレイはパソコン本体よりも永く使うものなので,品質重視で選びました.ビジネスユーザ向けのモデルなので,設計が少し古い感じがしますが,品質は良いと思います.
肝心のベアボーンですが,これはIntelのNUCにしました.小型のベアボーンは各社から出ていますが,以前からIntel純正のベアボーンであるNUCが気になっていたので,今回はNUCにしました.
選んだのは,Core i3-5010U(Broadwell-U, 2.1GHz, 2コア)を搭載したNUC5i3RYHです.Yカメラに在庫があったため,ポイントを使って2万4千円で購入できました.ポイントを使ったとはいえ,Core i3を搭載したベアボーンを2万円台で買えたのは,予算の面で大きかったです.最新のSkylakeではありませんが,私の使い方では,性能に大きな差は出ないだろうと判断しました.
Intel純正のため,ドライバ等のインストールが簡単なのも良かったです.NUC5i3RYHはストレージ用として,M.2スロットと2.5インチSATA端子の2つが使えます.そこで,M.2をシステム用に,2.5インチSATAをデータ用にすることにしました.
ストレージを選ぶ前にメモリを選びました.メモリは,CFD(Panram)のW3N1600PS-L8G(8GB×2, PC3L-12800)を選びました.Crucialなどの方が品質が良いのですが,全体の予算を考え,今回は割安なCFD(Panram)にしました.Bカメラに在庫があったため,ポイントを使って5千円で購入できました.
今までの経験上,メモリを増設したくなった時には,そのメモリ規格は主流から外れていて,品数が少なくなったり,価格が上昇したりしていたので,今回は,予算が許す限り積めるだけ積む(質より量を選ぶ)ことにしました.実際,今回買ったメモリはDDR3Lですが,主流はDDR4に移っています.また,NUC5i3RYHはメモリスロットが2個なので,後からメモリを増設するのが難しいというのもあります.それに,このPCの使用目的の一つが写真の整理と加工なので,メモリは多いに越したことはありません.
システム用ストレージは,Intel 600pシリーズの128GBモデル(SSDPEKKW128G7X1, M.2(Type2280))を選びました.Intel製SSDという安心感があること,NVMe接続のSSDを試してみたかったこと,価格が手ごろ(○クモで6千5百円)で予算内に収まることから,これを選びました.
読み書きの性能が上がっている256GBモデルが○マゾン等で1万円だったので,少し気になったのですが,OSとアプリしか入れないのなら128GBで十分なこと,128GBモデルでも私の使い方なら性能に不満はないだろうと思ったこと,そして何より,予算を超過する可能性が大きかったことから,128GBモデルにしました.
SSDは容量の増加と価格の低下が早いので,新しいOSが出たタイミングで交換するのが良いかな,ぐらいの気持ちでいます.
ちなみに,IntelのM.2規格のSSDの中で,Intel 600p(NVMe)は,NANDがIntelとMicronの共同開発品でコントローラがSilicon Motion製(SM2260),Intel 540s(SATA)は,NANDがSK hynix製でコントローラがSilicon Motion製(SM2258G)だそうです.600pの方が上位モデルで,発売時期が新しいのですが,なぜか,下位モデルの540sよりも安いという状況です.NVMeを普及させるために,あえて価格を下げているのでしょうか.
データ用ストレージは,なぜか家に余っていた(笑),Western DigitalのWD10J31X(WD Blue SSHD, 1TB)です.SSHDですから,SSDほどではないにしろ,パフォーマンスが期待できます.これがあったおかげで,予算がだいぶ楽になりました.
外付けのDVD±ドライブは,LogitecのLDR-PSL8U2MSVを選びました.クラムシェル型の読み取り専用のDVDドライブは持っているのですが,今後このパソコンを使っていく上で,読み取り専用では不便だと思い,新たに買うことにしました.
トレーローディング型は好きではないので,クラムシェル型かスロットローディング型を探したところ,ロジテックダイレクトで在庫限りの本品を見つけました.Mac向けの製品ですがWindowsでも使えること,スロットローディング型のため設置場所の自由が利くこと,価格が5千円で予算内に収まることから,これを選びました.
キーボードは,家に余っていた,LenovoのThinkPad トラックポイントキーボードのUS配列モデルです.Lenovoの公式オンラインストアで,特価になっていた時に買い置きしていたものです.コンパクトな割りに,キータッチが良いので(さすがThinkPadのキーボード),すぐに使う用途はなかったのですが,半額だっため,買っておいたものです.キーボードとトラックポイントが一体のため,USBポートが一つで済むので,小型のパソコンにはもってこいです.
使い勝手の良さから,普段から可能な限りUS配列のキーボードを選ぶようにしています.このこだわりが,色々と面倒の素になっているのですが,こればかりは譲りたくありません.
また,本当は,キーボード(静電容量型スイッチかメカニカルスイッチ)とトラックボールを別にしたかったですが,NCUはUSBポートが4個のため,キーボードとトラックポイントが一体になっていることによる使い勝手の良さを優先しました.ちなみに,マウスは好みでないので,今までに買ったマウスは1個だけ(マイクロソフトのIntelliMouse Opticalのボール式というキワモノ)です.
最後にUPSは,CyberPowerのCP375JPを選びました.UPSを使う目的は,瞬停対策とブレーカー対策ですし,今回のPCの消費電力は,多く見積もっても80W程度なので,小型のもので十分です.
UPSで有名なAPCブランド(シュナイダーエレクトリック社)のBE325-JPという小型で安価なUPSがあり,以前使ったことがあるのですが,あまり良い印象を受けなかったこと,ネットの評判もあまり良くないことから,別のものを探しました.幸い,同じような価格(○マゾンで5千円)でCP375JPがあり,評判が悪くなかったため,今回はこれを使ってみることにしました.
バクアップコンセントが3個,サージ保護コンセントが3個なので,価格の割りに使い勝手が良いですし,BE325-JPと比べて,小型・軽量です.この製品は,バッテリの寿命がきたら,本体ごと交換ですね.
WindowsとOfficeのライセンスは,幸い,まだ余っていたので,それを利用しました.Windowsは悩んだ結果,今回はWindows 8.1を使うことにしました.Windows 10も便利なOSなのですが,挙動に不安定さを感じること,私にはWindows 8.1の方が使いやすいと感じたことから,Windows 8.1にしました.
今回は,特価品を見つけたこと(液晶ディスプレイとDVDドライブ),ショップのポイントを使ったこと(ベアボーンとメモリ),余っていた部品(HDDとキーボード)とライセンス(WindowsとOffice)を使ったことで,予算内で,満足のいく仕様(好みを最優先にした仕様)のパソコンを組むことができました.
好みを優先させたため(特に,液晶ディスプレイとDVDドライブ),ストレージ以外は,一世代程度,古いものになっています.ただ,パーツはなるべく無難なものを選んだつもりですし,最新モデルのパソコンと比べて,性能があまり見劣りしないように組んだつもりです.
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