LIVA X(CPU:Celeron N2808, RAM:4GB, ストレージ:eMMC64GB)は,発売直後に購入し,Windows 8.1をインストールしていたのですが,主にCPUとストレージの非力さから,あまり良い使い道が見つからず,購入後しばらくして,使用を中止していました.
ただ,LIVA Xはコンパクトですっきりとしたデザインで,私の好みに合いますし,スティック型パソコンよりも使い勝手がずっと良好です.そのため,休眠状態にしておくのはもったいない,何とかしたいと,常々思っていました.今回,サブのパソコンを更新した際に,幸いにも,LIVA Xを再稼働させるのに必要な条件が揃いました.
2nd PCを更新するにあたり,複数の通販サイトで部品を探しましたが,その際に,128GBのmSATA(CFDのCSSD-M128HLHG6,東芝製)の特価品(〇TT-Xで5千円)を見つけました.LIVA XにはmSATA用の増設スロットが用意されています.mSATAのSSDはオンボードのeMMCと比べるとアクセス性能が高いため,ディスクアクセス時のストレスを大幅に軽減できます.
また,mSATAをシステムストレージ,eMMCをデータストレージとすることで,ディスク容量が3倍(64GB→192GB)になるため,ストレージの容量不足を心配する必要もなくなりました.
ベース動作周波数1.58GHzのCPUについては,BIOSとOSの設定を変えることで,2.25GHzのバースト周波数に固定できることが分かりました.このクロックアップにより,CPUの非力さを補うことができます.
他には,USB 3.0ポートの少なさ(1ポートのみ),内蔵無線LANの遅さ(802.11n,2.4GHzのみ),そして,キーボードをどうするかが問題でした.
USBポートは,USB 3.0対応のバスパワータイプの4ポートUSBハブ(AnkerのA7507011)を購入して筐体に固定しました.
無線LANは,802.11ac対応のUSBタイプの無線LANアダプタ(BUFFALOのWI-U2-433DN)を購入して取り付けました.
キーボードは,キーボード・マウス専用のパソコン切替器(エレコムのKM-A22BBK)を購入して,サブのパソコンとキーボードを共有することにしました.
いずれも2千円程度でしたし,2nd PCの部品を購入した時に貯まったYカメラなどのポイントを使うことができ,SSDの購入費用+αで出費が済んだため,LIVA Xを安価にパワーアップさせることができました.
ディスプレイは,2nd PC用ディスプレイのアナログ入力が空いていましたので,それを利用することにしました.
気持ちの上では,実験的に用意したパソコンなので,OSはWindows 10にしてみました.Anniversary Update後のWindows 10は,初期の頃のWindows 10よりも,不安定さが減り,また色々と便利になっていると感じました.ただ,原因が分からないのですが,スリープから復帰できないのは困りものです.
ここまで手を加えた時点で思いついたことが,常時稼働マシンとして使えないか,ということです.LIVA Xは消費電力と発熱が非常に小さく,モータレスなパソコンですので,常時稼働マシンに向いています.幸い,UPSの容量には十分な余裕があります.
2nd PCはCPUの冷却ファンやHDDといったところにモータがあるため,多少なりともその耐久性の不安があります.その点に気を付けて部品を選んだつもりですが,故障の可能性がゼロではありません.加えて,せっかく新調したパソコンが故障すると,精神的なダメージが大きいというのがあります.そのため,当分の間は,常時稼働はさせたくないと考えていました.
一方,モータレスのLIVA Xなら,故障の心配はほとんどありません.2nd PC(CPU:Core i3-5010U, RAM:16GB)と比べると,LIVA X(CPU:Celeron N2808, RAM4GB)は,はるかに非力ですが,ブラウジング,文章作成,スケジュール管理,メール管理程度ならば,十分にこなせる性能を有しています(この記事もLIVA Xで書いています).また,重要なデータを内部ストレージに置かなければ,万が一故障したとしても,ダメージは軽微です.
常時稼働させていると,ファンレスであることと,バースト周波数に固定していることで,CPUコアやSSDの温度が60℃を超えることがありました.そこでノートパソコン用クーラーで冷却することにしました.クーラーをつけてしまうと,ファンレスの意味が無くなってしまいますが,そこは目をつぶることにしました.
幸い,昔使っていたノートパソコン用クーラー(BUFFALOのBSPC03BK)がありましたので,それを利用しました.これがLIVA Xにちょうど良い大きさでした.外付けのクーラーなら,万が一,故障しても交換すれば良いだけですし,交換が容易なので,本体に与える影響はありません.
クーラーのおかげで,通常使用では,今のところ,CPUコアの温度は50℃程度(N2808の最大コア温度は100℃)に収まっていますし,簡単なベンチマークソフトを動かしても,60℃以下です.SSDはクーラーからの空気が当たりにくい場所にあるため,家に余っていたサンワサプライのノートパソコン冷却パットを,とりあえず取り付けてみたところ,50℃程度で安定しました.SSDについては,熱対策をもう少し検討する予定ですが,SSD周りは空間が限られているため,対策を取りにくいのが実情です.
ちなみに,今回購入したパソコン切替器ですが,キーボードとマウス用に,USBポートが2個用意されています.しかし,Thinkpad トラックポイントキーボードは,USBポートを1個しか使いません.そこで試しに,残りのUSBポートにUSBメモリを挿したところ,見事に認識しました.そのため,2台で共有したいデータは,このUSBメモリに入れておくことにしました.
これにより,NASや共有フォルダ無しで,データの共有が可能になりました.ただし,この方法は,キーボードの切り替えに合わせて,USBメモリを挿し換えているのと同じなので,データにアクセスできるのは,キーボードを切り替えた側のパソコンだけです.そのため,NASや共有フォルダと比べると色々と不便ですし,USB 2.0のため速度に難がありますが,手軽さでは,この方法がまさっていると思います.
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