後は,〇mazonで,ヒートシンクとケースのセットが,千円程度で販売されていますし,16GBのmicroSDも千円程度で販売されているので,それらを購入すれば,だいたいの準備は完了です. 私のように,リモートログインで使うことを考えているのであれば,これらがあればOKですし,デスクトップPCとして使うのであれば,これらの他に必要な周辺機器を用意するか他から流用すればOKです.
ケースに多少こだわるのであれば,本体と一緒にKSYで買うのが良いでしょう.オフィシャルケースは赤/白と黒/灰の2種類があります.また,RSコンポーネンツの ケースは,クリア,白,黒の3種類があります.
個人的な感想ですが,デザイン・使い勝手ともに,RSコンポーネンツのケースの方が良いと感じました.純粋なデザイン性では,オフィシャルケースの方が格好いいのですが,実際に使ってみると,RSコンポーネンツのケースに,機能美を感じました.
Raspberry Piは様々なモデルがラインアップされていますが,目的はあまり決まっていないが,とりあえず,Raspberry Piを使ってみたいという場合は,Raspberry Pi 3がお勧めです.性能は十分ですし,価格性能比も良好です.
Raspberry Piについての知識が多少あり,なるべく安価に用意したいというのであれば,拡張性重視ならRaspberry Pi B+,小型化重視ならRaspberry Pi A+が良さそうです.もっとも,Raspberry Pi zero Wが十分に流通し始めたら,Raspberry Pi A+の代わりにRaspberry Pi zero Wを使う方が良いと思いますが,そうなるのは,いつのことやら.
Raspberry Pi A+は専用ケースがほとんど売られていませんが,ケース固定用の穴の位置が,Raspberry Pi B+などと同じなので,接続するUSB機器の大きさや形状次第では,Raspberry Pi B+/2/3用のケースが流用できます.海外の通販サイトだと,Raspberry Pi A+専用ケースを取り扱っている場合があります.
ちなみに,国内で個人がRaspberry Piとその周辺アイテムを入手するのは,KSYが良さそうです.有名ところとしては,スイッチサイエンスがありますが,様々な商品を手広く扱っているためか,Raspberry Piについては,単価がKSYより高く,周辺アイテムの揃いもKSYほどではありません.一方で,様々な商品を手広く扱っているため,他の商品も一緒に買うなら,スイッチサイエンスを選択するのもありだと思います.
ここからは,かなりマイナーな(というか,必要性に乏しい)話になります.
価格設定の都合で,ほとんどいらない子になってしまった(笑)Raspberry Pi 2ですが,これには,ちょっとおもしろいことがあります.現在普通に流通しているのはVer.1.1なのですが,一部で流通しているものとして,Ver.1.2(Element14製)というものがあります.大きな違いは,搭載されているSoCです.Ver.1.2にはRaspberry Pi 3のダウンクロック版が搭載されています.
細かい話になりますが,Raspberry Pi 2 Ver.1.1のSoCには,Cortex-A7という少し古いプロセッサが入っています.一方,Raspberry Pi 3やRaspberry Pi 2 Ver.1.2のSoCには,Cortex-A53という,現在のスマホでも広く使われている新しいプロセッサが入っています.この,Cortex-A53は同じ動作周波数でもCortex-A7よりも高性能です.また,同じ動作周波数なら,Cortex-A7とCortex-A53の消費電力には,大きな差がありません.
そのため,Raspberry Pi 2 Ver.1.2は,Raspberry Pi 2 Ver.1.1と同等の消費電力でありながら,Raspberry Pi 2 Ver.1.1とRaspberry Pi 3の中間ぐらいの性能を有しています.
また,Raspberry Pi 3のあまり知られていない特徴の一つとして,USBブートがあります.デフォルトOSであるRaspbianに,少し手を加えると,microSDではなく,USBメモリ等から起動することができます.これは,新しいSoCを搭載したことによって実現できたことであり,そのダウンクロック版を搭載しているRaspberry Pi 2 Ver.1.2でも同様に,USBブートが可能です.
Cortex-A7は今では,枯れたプロセッサのため,サポートしているOSが多いというメリットがあります.例えば,ubuntu 16.04 LTSの場合,公式にサポートしているのは,Raspberry Pi 2 Ver.1.1だけで,Raspberry Pi 3は非公式イメージは提供されていますが,サポート対象外ですし,Raspberry Pi 2 Ver.1.2は考慮されていないようです.
0 件のコメント:
コメントを投稿