2017年3月19日日曜日

ITmedia Mobileのライターは,情報音痴か?(その1)

 IT関係の大手情報サイトの一つであるITmediaですが,ITmedia mobileのコラムやニュースを読んでいると,たまに,このライターは情報音痴弱者なのではないか,と思うことがあります.

 例えば,今年のコラムの中から挙げると,
 『格安スマホに満足していた私がその満足度に疑問を抱いた理由』(3/8)
 『「LINEは使っていません」という人たちが考えていること』(2/3)
 『「格安SIMにしたいのにできない人たち」が抱える悩み』(1/24)
などが,ひどい内容です.

 1つ目のコラムは,月々の携帯料金を抑えるために,安いSIMフリースマホ+格安SIMにしたら,スマホに自分のほしい機能がついていなかったという内容です.

 もう少し正確に言うと,コスパ重視で安いSIMフリースマホを買った後にリリースされたゲームが,買ったスマホには完全対応していなかっただけという内容です.
 そんなことは,SIMフリースマホでなくても起こりうることですし,買った後に出たゲームやアプリのことまで考えてスマホを選べるのかといえば,難しいでしょう. それが嫌ならば,最初から高性能なスマホを買うか,今のスマホよりも高性能なスマホに買い替えるかぐらいしか選択肢はないのではないのでしょうか.
 これでSIMフリースマホ歴3年だというのですから,呆れるしかありません.
 SIMフリースマホだって,価格次第で,かなり高性能なものまでラインアップされています.実際に,本文では,「もう少し高いお金を出してもよかったかなと思ってしまいます」と書いてある始末ですから,救いようがありません.
 SIMフリースマホ=格安スマホというのは,既に古い考えなのに,このような記事を書いているところを見ると,IT関係の大手情報サイトのライターとして,如何なものかと思います.

 2つ目のコラムは,LINEのセキュリティ上の危険性を考慮せず,便利なのになんで使わないの?という内容です.
 LINEの利便性にしか目が行っておらず,個人情報流出の可能性といった,LINEのシステムの危険性を,ほとんど考慮していません.LINEが簡単に使えるのは,電話帳の情報を全て,日本国外のサーバに送って,一元管理しているからです.また,
LINEの親会社(ネイバー)がある韓国の政府機関が,通信を収集・分析しているというのは,有名な話です.
 この程度のことは,少し調べれば分かるのですが,その事実や,その危険性を考慮せずに,LINEは便利だと両手を挙げて喜び,それを使わないのは不思議だ,時代の流れに取り残されると言うのは,ICT機器のセキュリティについても扱っている,IT関係の大手情報サイトのライターとして,如何なものかと思います.

 3つ目のコラムは,「格安SIM(MVNO)」の普及状況についてです.

 こちらも,「格安SIM」のデメリットについて,ほとんど触れられていませんし,なぜ「格安SIM」が普及していないのか,どうすれば「格安SIM」が普及するのかという,一番大事な部分が欠けている内容になっています.
 3大キャリアが提供している,家族間の通信・通話割引や同一キャリア間の通信・通話割割引などについても,言及していませんし,キャリアメールをやめてGmailやLINEにすれば良いじゃないか,というちょっと無茶なことも言って言います.

 「格安SIM」が安いのには,色々な理由がありますが,その一つは,販売ルート,サービス,通信品質などが限られていることだと思います.それが,欠点にもなっているのですが,それらを考慮せずに,安いのになぜ使わない,的な内容の記事は如何なのかと思います.

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