2017年7月1日土曜日

MVNOの変更(こんにちはOCN モバイル ONE,さよならUQ mobile & FREETEL)

 最初のスマホが旧イー・モバイルだったこともあり,スマホはワイモバイルのSIMばかりの私ですが,この場合,ワイモバイルにトラブルが起こった時に,連絡手段が非常に限定されてしまいます(docomoのガラケーが1台あるので,それが唯一の連絡手段になってしまいます).
 その上,ワイモバイル(SoftBank)は,docomoやauと比べると,電波が入らない地域が多少広く,私はそのような地域に行くことが月に数回はあるため,バックアップの回線が必要です.
 また,ワイモバイルのSIMでは,MVNOでは導入されているところが多くなってきた,低速モードと高速モードの切り替えができないので,低速で構わない通信にも使うのは,多少,気が引けるところがありました.

 そのため,スマホの予備回線として,FREETEL SIM(docomo系の格安SIM)2回線と,UQ mobile(au系の格安SIM)1回線を,データ通信専用プランで契約していました.
  どちらも予備回線なので,最低料金のプランで契約しています.普段は低速モードにしておき,必要な時に,高速モードに切り替える使い方をしています.

 FREETEL SIMは,2年間基本料無料というキャンペーンの時に契約したので,節約モードだけで運用していれば,月額費用はユニバーサル料だけになりますし,高速モードを使用しても,月の通信量が各々1GB以内であれば,2回線あわせて,400円程度に収まります.
 UQ mobileは,MVNOにも拘わらず(実質的には,auのサブブランドですが),ワイモバイルに勝るとも劣らない回線品質が評判だったため,気になっていたMVNOです.偶々,UQ mobileのSIMも使える端末を持っていて,UQスポットの近くに立ち寄る機会があったため,UQ mobileを知るために契約した,というのもあります(つまり,計画性が低い).

 そうして,しばらく使っていくうちに,いくつか分かってきたことがありました.

 1.FREETEL SIMの節約モードは,使いどころが難しい(特に日中) 

 2.FREETEL SIMの高速モードは,あまり高速ではない(特に日中)
 3.FREETEL SIMのスマホ用アプリは,使い勝手が悪い  
 4.UQ mobileは,私の使い方には合っていなかった
 5.料金の請求元が多い

 1と2については,もともと,価格を優先して選んだので,仕方がない点もあるのですが,特に最近は,日中の速度が低下が増しているような気がします(スマートコミコミプラスによるユーザ数の増加が原因でしょうか).Amazonプライムの会員なので,Amazon MusicのストリーミングをBGM代わりに使っているのですが,節約モードだと,日中は,音が途切れることが度々あります(バースト転送機能がないのも影響していると思います).夜はあまり問題ないのですけどね.ちなみに,UQ mobileの低速モードだと,昼夜ともに,音が途切れることはありません.

 3については,一応Android用のアプリはあるのですが,実体はWebページへのショートカットです.ウィジェットもないので使い勝手が悪く,IIJmioやmineoなど専用アプリを用意しているMVNOよりも劣っている点だと思います.
 4については,UQ mobileをMVNOとして見ると,提供しているプランが少なすぎます.一番安いプランがデータ通信専用の3GB/月のプランです.加えて,1契約で1枚しかSIMが発行されませんので,私のようにな使い方では,完全にオーバースペックでした.もっとも,UQ mobileをワイモバイルの予備回線として使おうとしたこと自体が間違いなので,当然の結果かもしれません.計画性が低かったことも影響しています.
 5も当然のことですが,ワイモバイル,FREETEL SIM,UQ mobileはサービスを提供している会社が全く別ですから,支払いも別になります.自動引き落としとは言え,1ヶ月の通信料金を考える上で,これが煩わしく感じてくるようになりました.私の場合,これに,自宅の主回線であるSoftBank Airと,後述しますがOCNの2つが加わりますので,全部で5ヶ所に支払うことになります.

 そこでMVNOを整理することにしました.料金を考えると,FREETEL SIMはとりあえず無視できる(節約モードにしておけば,ユニバーサル料だけで済む)ので,まずは,約千円/月のUQ mobileに手を付けることにしました.方針としては,1つのMVNOで,そこそこ使える回線を3つ以上,なるべく安価に契約できることです.
 そこで目を付けたのが,MVNO最大手のOCN モバイル ONEです.そもそも私は,ダイアルアップの時代からOCNユーザです.なぜ最初から,OCN モバイル ONEに目がいかなかったのかというと,当初は通信速度や料金を優先的に見ていたため,積極的に選ぶ理由はない,と感じていたMVNOの一つだったためです.

 SoftBank Airを導入している今,OCNは,一番安いバリュープランを契約していますが,一番安いと言っても,月額270円です.年額にすると約3千円となり,メールアカウント+αの費用としては非常に高額です.そのため,何か良い方法はないかと調べてみたところ,バリュープランからOCN モバイル ONEへ,無料(事務手数料がゼロ円)で契約変更が可能なことが分かりました.
 OCN モバイル ONEは1契約で最大5枚のSIMが発行可能です.加えて,06/30までなら,07/31までなら(延長されました),SIMカード追加発行手数料(データ通信専用の場合,約2千円)が無料となるキャンペーンを実施中というおまけ付きです.
 OCN モバイル ONEの料金プランの中で,一番安い110MB/日のプランは,月額900円(データ通信専用)です.追加SIMは1枚につき月額400円です.SIMを2枚追加した場合,1,700円+消費税になるので,今までの,UQ mobile1回線 + FREETEL SIM2回線(1GB以内の通信) + OCNバリュープランの費用と比べると,あまり差はないのですが,OCN モバイル ONEは,1契約でこれらすべてをカバーできますし,SIM間で通信量を共有できるため,利便性は向上します.また,パソコン用のメールアカウントの契約とスマホの契約(つまり,SoftBank Air以外の契約)を,ワイモバイルとOCNに統一できることも魅力的です.

 というわけで,早速,バリュープランからOCN モバイル ONEへの契約変更を行いました.金曜日の早朝に契約変更の手続きを行ったのですが,午後にはSIMを発送した旨のメールが届き,翌日の土曜日の昼頃にはSIMが私のもとに届きました.最近のSIMフリー端末には,
OCN モバイル ONEの設定が最初から登録されているため,SIMを挿してすぐに使える状態になりました.
 ホームページ上には,契約手続きには1週間程度かかる,と記載されていたのですが,新規契約ではなくバリュープランからOCN モバイル ONEへの契約変更だったので,すぐに手続きが済んだのでしょう.一番面倒であろう,料金の支払い方法についても,今までの支払い方法を引き継ぐだけですからね.
 OCN モバイル ONEは,初月(申し込みから10日後の日を含む月)の基本料金無料ということと,
UQ mobileを解約するには不向きな日(先月末ギリギリ)だったことから,今月はUQ mobileの契約を残したままにしました.そのため,UQ mobileとOCN モバイル ONEを比較することができます.

 低速モード(ターボOFF時)については,土日続けて,Amazon Musicをストリーミングし続けましたが,途中で音が切れることはありませんでしたし,メールチェックやGoogle Playでのアプリ検索は軽快でしたので(バースト転送機能のおかげでしょう),低速モードは合格です.
 高速モード(ターボON時)については,アプリのアップデートやWeb閲覧でストレスを感じなかったので,ワイモバイルの予備回線としては,十分に使えそうです.ただ,110MBという通信量は,気を付けないと,簡単に達してしまうので(特に,アプリのアップデート),注意が必要です.

 高速モードでの速度については,やはりUQ mobileに分があります.ただ,速度を求めるならワイモバイルを使っていますし,今回は,ワイモバイルの予備回線ということで,速度よりも利便性を優先しているため,私にとっては,OCN モバイル ONEがちょうど良さそうです.

 ただ,UQ mobileは,UQ mobileだけで全てをまかなうのであれば,有用だと思います.例えば一人暮らしの場合,1台目のスマホには音声通話プラン(データ高速+音声通話プラン,おしゃべりプラン,ぴったりプラン),モバイルルータ代わりの2台目のスマホまたはLTE対応タブレットには500kbpsのプラン(データ無制限プラン),なんて使い方も良いと思います.
-----2017/07/07追記
 UQ mobileって,速いことは大きな特徴なのですが,他のサービスは並みなんですよね.せっかくUQ WiMAXがあるのだから,コラボすれば良いと思うのですが,UQ WiMAXの相方はauだけなんですよね.まぁ,UQ mobile + UQ WiMAXなんてパッケージを出したら,auからの流出が出そうだから,やらないのでしょうね.
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 さて,これで,心置きなく,UQ mobileを解約できます.FREETEL SIMはどうしましょうかね.月額料金がユニバーサル料だけなら,経済的な負担はないので,何かあった時のために,もうしばらく維持しておきましょうか.
-----2017/07/03追記 
 SIMがもう1枚あった方が良さそうな状況になったため,SIMを更に1枚追加しました.ちょうど,SIMカード追加手数料無料キャンペーンが延長されたため,無料で追加(約400円のSIMカード手配料はかかります)できました. 益々,FREETEL SIMを持ち続ける意味が薄れました.
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 今回,OCN モバイル ONEの契約は,月次プランではなく,日次プランを選びました.初めての日次プランに,最初は多少の不安がありましたが,実際に使ってみると,なかなか便利です.

 1日の高速通信量を使い切っても,翌日には,また,高速通信が使えるようになります.月末近くに高速通信量の残りを気にする必要がないので,月初めから安心して高速通信が使えます.また,一部のMVNOの月次プランにある,3日間での高速通信の上限といったものが無いのも良い点です(日次プランなので,そもそも必要がない)
 万が一,通信量を使い切ることがなかったとしても,損失は最大で110MBです.また,500円/回線の追加料金を支払うことで,丸一日,高速通信使い放題にすることができます.
 余った高速通信量は翌日に繰り越せますので,これを利用すると,高速通信量が多くなる日が予め分かっていたら,その前日の高速通信を控えることで,一時的に高速通信量を増やす(最大220MBまで)こともできます.
 複数のSIMを利用していて,SIM間の通信量の管理が複雑な場合に,特に有効なプランだと感じました.OCNとしても,1日のトラフィックの目安になるでしょうから,両者にとって利便性の高いプランだと思います.

 通信速度を最優先にする場合や1回線のみの契約の場合は,他のMVNOの後塵を拝することが多い(はず)OCN モバイル ONEですが,通信速度を第一に考えずに済む場合や複数回線を持ちたい場合などでは,日次プランやSIM追加&通信量シェアといった点が魅力となるため,検討する価値は十分にあるMVNOだと思いました.

-----2017/07/03追記
 OCNにお願いしたいことがあるとすれば,110MB/日より安いプラン(NifMoの1.1GB/月プランのようなプラン)があると良いと思います.スマホを普通の電話機として使う場合やガラホを使う場合に,現行のプランだと,通信量を持て余す可能性ありそうです.NifMoの1.1GB/月プランって,OCNがMVNOを始めたときの,30MB/日プランとだいたい同じ通信量なんですよね.
 低速モード(ターボOFF時)のバースト転送機能が,思いのほか使えたので,こんなことを考えてみました.
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 ちなみにメールアカウントについては,OCN モバイル ONEとワイモバイルは1アカウント分が料金内ですが,UQ mobileは別料金(約200円)ですので,注意が必要です. 


 そういえば,docomoはサブブランドを持たない,と明言していますが,実質的には,OCN モバイル ONEがサブブランドに近い存在だと思います.提供しているサービスによっては,争っていることもありますが,両者とも同じNTTグループですからね.
 MVNOにおけるシェアも1,2を争う規模です.これは,一般の人にとって,一番手に入れやすいSIMというのが大きいと思います.それから,NTTグループの一員なので,信用が高いというのもあるのではないでしょうか.

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